ニュージーランドは、成田空港から直行便でも11時間の遠い国。オーストラリアのそのまた向こう、南半球にある島国。”飛べない鳥”のキウイをはじめ、数々の固有種が暮らす自然豊かな国です。
そんなニュージーランドからは、NZにしかいない固有種の鳥や、先住民マオリの伝統的なパターンをあしらった、独特のデザインの布を使った作品をご紹介いたします。
ニュージーランドの固有種で、「トゥイ」という鳥の柄の布を使いました。小ぶりのファブリックボードです。
トゥイは、喉元に白いボンボンを付けているのが特徴。日本語名は、エリマキミツスイ。 マオリの言葉でトゥイと呼ぶほうが、断然かわいい。
地が白の布は、下準備に一手間かかるのであまり買いませんが、すごくかわいい布だったので買ってしまったのでした。
次回、ニュージーランドに上陸するおりには、本物に会いたいものです。
《参考リンク》ニュージーランドの固有種 Tui|ニュージーランド自然保護省
(※英語ですが、写真がきれいです!)
工程が複雑な、宝箱型のカルトナージュです。
手前の面の布の柄を上下で合わせたり、金具にチェーンを付けてみたり、いっそう手間をかけてみました。
布は、上のトゥイの布と同じく、ニュージーランドのオークランドで入手したものです。
マオリ族の伝統的な柄が組み合わせられています。マオリの建築物の壁のレリーフが、こんな感じです。そして、ニュージーランドのシンボルである、シダの葉(fern)もちりばめられています。ニュージーランドの国技ともいえるスポーツ、ラグビーのナショナルチーム「オールブラックス(All Blacks)」のロゴも、このシダです。
ふたの上に(下の写真4枚目)顔のようなモチーフがあるかと思いますが、人の顔です。ご先祖様を表しています。マオリは文字を持たない文化なので、日本のように御位牌とか卒塔婆にあたるものがなく、ご先祖様の姿もレリーフにして残すのだそうです。
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Cartonnage making, texts and photos
by Ai Imada