カルトンとは、約2mmの厚さを持つ、しっかりした板状の厚紙のこと。グレー台紙、ボール紙、ボールチップとも言います。
カルトナージュの材料の中でも、基本中の基本です。
「カルトンください」と文房具店の店員さんにいっても、まだまだ伝わらない時があります。そういった場合は、「グレー台紙ください」と頼んでみるといいでしょう。
「厚紙」ならなんでもカルトナージュの「カルトン」になりえます。
ここでは、カルトンの厚さごとに適した作品、使い方をご紹介します。
2.0mmは、カルトンとしては基本の厚さです。しっかりした厚みがあり、中サイズ~大きな箱向きです。A4書類ケースや、CD/DVD整理ボックスなども難なく作れます。
<どこで買える?>
東急ハンズや世界堂では2.0mmのカルトンは「グレー台紙」として売られています。
東急ハンズの場合、灰色と明るいベージュの2種類を取り扱っていました。明るいベージュは、白っぽい生地を使うときに、台紙の色が透けて見えても暗くならないので、おススメです。
<いくらで買える?>
東急ハンズの場合、 四つ切りサイズ(400mm×550mm)で、180円前後です(※)。四つ切サイズは、個人的にお店で買って(一人で)持ち帰るのにちょうどよい大きさだと思います。
画材の卸業者やネット通販では、もっとお得に買うこともできるようです。
※商品の種類や値段は、お店の仕入れ状況や法改正による税率の変更によって変わるものですので、目安として参考にしてください。
1.5mmは色紙(しきし)の厚さなので、色紙で代用ができます。
色紙は100均ショップで買えますので、初心者の方はまずはこちらでトライされてはいかがでしょうか。1.5mmもあれば、ちょっとした裁縫箱を作るには十分な厚さです。
名刺入れ、メガネケースなど、小さくても普段使いするものを作るのに向いています。厚ぼったくならないので持ち運びたい物にも適しています。
手のひらサイズの小さな箱を作るのに向いています。薄くて加工しやすいので、7cm四方のアクセサリー用ギフトケースや、両面カードケース、マカロン型小丸箱のような小さなものの制作に使っています。
黄ボール紙といって、1mm厚でグレー台紙よりお値段控えめな紙があります。
(四つ切サイズで60円、東急ハンズの場合(※))
こちらはしなりやすく、大きい箱を作るときは強度面で避けたほうがいいでしょう。
逆を言えば、ブックカバーの表紙など、ある程度曲がると使いやすいものに利用するといいでしょう。
※商品の種類や値段は、お店の仕入れ状況や法改正による税率の変更によって変わるものですので、目安として参考にしてください。
文具店などでは、グレー台紙、ボールチップとして販売している場合が多いです。
また、少々お値段が高くなりますが、イラストボードや色紙でも代用できます。イラストボードはその名の通り表面に絵を描くことが前提なので、発色の良さや絵筆・ペンがスムースに動く上質な紙を使っていて、その分お値段が高くなります。
グレー台紙と違い、曲げて使うことを目的に作られていないので、丸い箱を作りたいときには避けましょう。
小さい箱なら、1mm~1.5mmの厚さでも十分カルトナージュを作ることができます。箱の大きさ、用途に合わせて使い分けると良いでしょう。
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Cartonnage making, texts and photos
by Ai Imada