←こちらの「ブックカバー」の作り方をご紹介します。
写真は、中に文庫本ではなくフォトアルバム・ファイルを入れるために作りましたので、サイズがファイルに合わせてありますが、作り方・仕組みは文庫本カバーと共通です。
サイズをいろいろなものにあわせて作れば、新書、洋書、日記帳から、通帳、お薬手帳など、ノートや本の形をしたもののカバーとして応用できます。
素材も手ぬぐいの他、コットンやポリエステル混、和紙など、お好きなもの、お手持ちのもので気軽に作れます。
<こちらの作り方を応用して作れるモノ>
・ファイルカバー、アルバムカバー、お薬手帳ケースなど
実際にサイズ違い、用途違いで作った品はこちら↓
・カルトン または カードボード(代用品:工作用紙、手近な厚紙)
厚さ:0.5mmくらい。薄いものを使います。
100円ショップではカードボードという名前で売っています。
子ども用のスケッチブックや画用紙の一番下の固めの紙で十分です。
タイツや肌着類を購入したときに、折れ曲がり防止に中に入っている厚紙
でもOK。
※イラストボードはおすすめしません。曲がりにくいので、
ブックカバーとしては使いにくくなります。
・リップルボード
リップルボードは、波型の厚紙です。
確実に入手するには、東急ハンズで「リップルボードを下さい」
と頼むのが一番です。Amazonでも購入できます⇒
アーモンドチョコレートの箱の中に入っている、内箱の紙が
波型なので、そちらで代用できます。
・ミックスのり
木工用ボンドとでんぷん糊を混ぜ、少量のぬるま湯(または水)でといたもの。
強力な布用ボンド、布用両面テープもあると尚可。
カルトナージュ専用の糊でも、もちろんOKです。
・布(外側と内側の2種類)
厚さ:普通 必要な大きさ:約30x20cm を2枚(外/内側)
一般的なカットクロス2枚あれば作ることができます。
・画用紙
内側の布の裏打ち用です。
カバーの内側は、色画用紙や和紙そのままでもOK。
・カッター、カッターマット、定規
・裁ちばさみ(布用ハサミ)
・①から⑤まで、計5個のパーツをカルトンから切り出します。
各パーツの寸法は、下の画像を参考にしてください。
パーツ①と②、③と④は、同じ寸法になります。
パーツ①・②が⑤の中央部分に接する辺は、⑤のヨコの長さ(16.0cm)と同じになります。同様に、パーツ③・④が⑤の中央部分に接する辺は、⑤のタテの長さ(7.0cm)と同じになります。
こちらの図では角を丸くしてありますが、難しい場合やお好みによって、直角のまま手順をすすめることもできます。
STEP1:
カルトンパーツを切り出します。
カルトンパーツ2枚(①、②)、画用紙パーツ2枚(③、④)、計4枚をカッターを使い切り出します。
★ポイント
・カルトンには折れ曲がり易い方向があります。
紙目が上下方向に並行になる方が、ブックカバーとしては使いやすくなりますので、カルトンをカットする前に少ししならせて、紙目を確かめておきましょう。
STEP2:
背表紙にあたる部分を作ります。
波型の紙⑤を、中身にしたい本やファイルの背表紙+1cm 幅で切り、
カルトンパーツ①・②の間に、4~5mmの間隔を空けて置きます。
⑤は、幅の広いマスキングテープで固定します。
★ポイント
・波型の紙は、「リップルボード」という名前で、文房具店にも売られています。
市販のアーモンドチョコレートの箱に入っているものでも利用できます。溝が縦長に足りない場合は、2枚をつなげて使います。
波型の紙は、大型の100円ショップでも見つかります。工作のコーナーに置いてあることがあります。
波型の紙が無い場合は、薄いカルトンの背に2~3mm間隔にカッターの刃先で切れ目を入れて作ったものを、代用します。
・波型の紙を背表紙にすることで、背表紙部分を曲がりやすく、なめらかに開閉ができるようにします。
・中に入れたいものの厚さが決まっているときは、その物の厚さ+3~5mm 程度で、カルトンパーツ①・②と同じ厚さのカルトンで作ることもできます。
STEP3:
カバーのオモテ側に、布を貼ります。
布をカットするときは、のりしろ部分を四方に確保するために、カルトンよりも1.5cmほど大きく切ります。
お好みで、薄目のキルト綿を一重にいれても、ふわふわとした触感が楽しめる仕上がりになります。ベビー用、子ども用のアルバムには特におススメです。
STEP4:
カバーのウラ側、中央部分に布を貼ります。
タテは上下ののりしろを折りり込んだ時にカバーのタテから5mm短い程度。横は約10~12cmあればよいでしょう。
中央に布を貼り付ける際は、背表紙とカルトン①・②の間の溝に、ものさしの先などできっちりと布を押し込みます。時間的な余裕があれ、この段階で平らにして本などを重しとして、しばらく乾かします。
STEP5:
左右のポケットパーツを作ります。
カバー裏に貼り付ける 画用紙パーツ③・④には、それぞれ布を貼り付けます。
ポケットの口部分となる、布のみのパーツも、2枚作ります。
★ポイント
・ポケットの口部分は、のりしろがめくれ易いので、布テープを貼って補強します。
布テープは、文房具店、手芸店のほか、100円ショップでも手に入ります。
STEP6:
ポケット部分を作ります。
STEP5で作ったパーツを図のように重ね合わせ、3方ののりしろ部分を③・④のウラに貼り付けます。
★ポイント
・角が丸くなっている場合は、図中の赤点線のように切り込みを入れてノリを貼ると、丸身を帯びた形に貼り付けることができます。
大きい本などを重しにしてしばらく乾かします。
2組作ったら、ポケットの部分③・④の完成です。
STEP7:
カバーの裏側に、STEP6で作ったポケット部分③・④を貼り付けます。
中央の⑤の布の左右にかぶさるように、左右外側の縁は、ギリギリ重なるように貼り付けます。
最後に、平らなところにに広げて、大きめの辞書等を重しにして、乾かします。
ひとまず一晩置いて、様子をみましょう。
★完成!おつかれさまでした★
本やファイルを入れておけば、
だんだんなじんできます。
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★アンケート結果
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2012-07-12~2013-07-12
期間中に投票していただいた方々に厚く御礼申し上げます。
by Z=Grace
お手軽カルトナージュ教室
1日で作れる!カルトナージュで和風文庫本カバー作り
開催報告を掲載しました!
受講者はカルトナージュ初心者のかたばかりでした。
和古布を使ったみなさんの作品の出来栄えをご覧いただければと思います。
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Cartonnage making, texts and photos
by Ai Imada