←こちらの「じゃばら式・名刺入れ」の作り方をご紹介します。
薄型で持ち運びやすく、フタにはマグネット付きです。
カードケースとしても利用できますが、中に磁気カードを入れて利用する場合は、下の手順で使っているマグネットをマジックテープで代用する等してお使いください。
<こちらの作り方を応用して作れるモノ>
・ハガキ、手紙、A6書類ケース、など
サイズを入れたいものに合わせて大きくすれば、作ることが可能です。
実際にサイズ違いで作った品はこちら↓
・カルトン(代用品:グレー台紙、色紙、イラストボード)
厚さ:1.0~1.5mm。布が薄い色の場合は、白やベージュを利用。
・ミックスのり
木工用ボンドとでんぷん糊を混ぜ、少量のぬるま湯でといたもの。
強力な布用ボンドもあると尚可。
カルトナージュ専用の糊でも、もちろんOKです
・布(外側と内側の2種類)
厚さ:薄い~普通 必要な大きさ:それぞれ 15x30cm くらい。
おすすめはリバティ・タナローン。
内側も薄目の布の方が制作しやすいです。
・シート状のマグネット(代用品:マジックテープ)
1.0~1.2mmくらいの厚さのもの。カットして使います。
・色画用紙
内側の布の裏打ち用と、両脇のジャバラ部分に用います。
じゃばら部分は、布との色合いを考えてお好きな色で。
・カッター、カッターマット
・裁ちばさみ(布用ハサミ)
・固定用クリップ
・①から⑤まで、計5個のパーツをカルトンから切り出します。
各パーツの寸法は、下の画像を参考にしてください。
パーツ①と⑤にある白い四角部分は、マグネットを埋め込む部分です。
この2箇所はカルトンに薄くカッターの刃を入れ、紙を何回かはがして凹んだ部分を作ります。マグネットを埋め込んでみて、若干上にはみ出すくらいの深さ(もとの厚さマイナス1~2mmくらい)まで掘ればOKです。
難しい場合は、一旦くりぬいてしまってから、片側にパーツと同じ大きさの画用紙を貼り付けます。
STEP1:
切り出したパーツ①~⑤を、画像のように順番に布の上に置きます。
布が柄ものの場合は、模様が中央にくる、左右対称になる、などに気を付けて配置してください。
パーツ①はマグネットを埋め込む溝が手前に、パーツ⑤は溝が裏側(布の方)に向くように置きます。
それぞれのパーツの間隔は、約5mmあけます。
参考)
カルトンの厚さが1mmのとき:4mm間隔
薄い布を使用するとき:4mm間隔
内側の布が厚めのとき:6mm間隔
周囲は約1.5cmの「のりしろ」をとって、布を切ります。
STEP2:
メインの布を貼ります。
パーツの裏にのりをつけ、「手順_01」の配置で布に貼り付けます。
のりしろの部分ものりをつけて貼っていきます。
★ポイント
・カーブになっている部分や角は、カルトンの厚さ1~2mmを残してハサミを入れます。
・パーツの間の溝の部分は、ヘラやものさしの先端などでしっかりおさえます。
STEP3:
内側の布の裏打ちパーツ⑥、⑦、⑧を切り出します。
こちらは画用紙で、それぞれカルトンパーツ①、③、⑤の一回り小さい大きさ(3mmくらい内側)にします。
⑥のパーツの上端は 、マグネットの溝の上端に合わせます。
STEP4:
裏打ちパーツ⑥に、のりで布を貼ります。
布は、下端は裏打ちパーツよりも5cmほど大きくし、真ん中のカルトンパーツ③まで届く長さにします。のりしろは約1cmとり、内側に折り込みます。
図のように、下半分の色が濃くなっている部分は裏打ちパーツがなく、布だけの部分です。
赤い点線は、溝の部分です。ここはSTEP2と同じく、しっかりと溝にそって布をおさえて貼り付けます。
次に、シート状マグネットを溝の大きさに合わせて切り出し、ボンドで貼り付けます。
★ポイント
・カットしたマグネットは端を面取りすると、完成した時にスムーズに開け閉めができます。少し難しいですが、カッターで鉛筆を削る容量で、少しだけ角を落とします。
STEP5:
STEP4と同じように、裏打ちパーツ⑧にのりで布を貼ります。
布は、上端を裏打ちパーツよりも5cmほど大きくし、真ん中のカルトンパーツ③まで届く長さにします。のりしろは約1cmとり、内側に折り込みます。
図のように、下半分の色が濃くなっている部分は裏打ちパーツがなく、布だけの部分です。赤い点線は、溝の部分です。
裏打ちパーツ⑧は、じゃばらパーツを挟んで貼り付けますので、この段階では一部分を貼り付けます。位置合わせとして、真ん中2cm幅位を貼り付けます。
STEP6:
画用紙からじゃばらパーツ⑨を切り出します。
両サイドは裏打ちパーツ⑧とカルトンパーツ⑤の間にはさむ部分ですので、1.5~3.0cmあればOKです。
じゃばら部分は、8mm間隔の線を左右5本ずつ計10本、シャープペンシル等で薄く下書きをします。
次に、図の青い直線部分(4ヶ所)をカッターで軽くなぞるように、画用紙の表面だけを切ります。青い点線部分(6ヶ所)は、裏側にひっくり返してから切ります。画用紙を完全に切らないように気をつけてください。
最後は、下書きの線をキレイに消すことを忘れずに!
★ポイント
・じゃばら部分8mm間隔は、特に意識して正確に線を引くようにしましょう。表と裏の両面に線を引くと、どちらかがずれてしまうことがあるので、一方で計測のときに基点にした部分を、もう一方でも基点にします。また、ガイドラインが入った定規などで、並行に線が引けているか確認しましょう。
・「カッターで表面をなぞる」ことが難しい場合、心の出ていないシャープペンシルの先で、強めに線をなぞって跡を付けてください。
STEP7:
じゃばらパーツ⑨をカルトンパーツ⑤と裏打ちパーツ⑧の間にはさみ、ノリで貼り付けます。
図では右側を貼り付け、次に⑨の真ん中部分をカルトンパーツ③に貼り付け、最後に左側を⑤と⑧にはさんで貼り付けています。
両サイドは裏打ちパーツ⑧とカルトンパーツ⑤の間に挟む部分ですので、1.5~3.0cmあればOKです。
じゃばら部分は、8mm間隔の線を左右5本ずつ計10本、シャープペンシル等で薄く下書きをします。
次に、図の青い直線部分(4ヶ所)をカッターで軽くなぞるように、画用紙の表面だけを切ります。青い点線部分(6ヶ所)は、裏側にひっくり返してから切ります。画用紙を完全に切らないように気をつけてください。
★ポイント
・じゃばらの折りたたみ部分にのりがつかないよう気をつけましょう。
・貼り付け位置は、じゃばらが両サイドからはみ出さないか、並行になっているかを確認しながら調整します。
STEP8:
じゃばらパーツ⑨が乾いたら、裏打ちパーツ⑦を貼り付けます。
狭い部分に貼り付けるので、ほかの部分にノリをつけないように注意しながら、表面を滑らせるようにして奥の方まで差し入れます。
その後、ものさし等の薄いもので押さえて、しっかりと端や奥を固定させます。
STEP9:
最後に、表側(図の赤い線で示した部分)にマグネットをつけます。
マグネットを埋め込むため窪みにも布が貼ってある状態ですが、カッターで少し切り込みを入れ、4角の方向にハサミで切れ込みを入れます。
切れ込みを入れた布の上から、カットしたマグネットを埋め込み、ボンドで貼り付けます。
★ポイント
・カットしたマグネットは端を面取りすると、完成した時にスムーズに開け閉めができます。少し難しいですが、カッターで鉛筆を削る容量で、少しだけ角を落とします。
・フタを閉めてみてもうまくマグネットがつかないとき、カルトンが反っている可能性があります。ゆっく力を入れながら反りを戻して調整しましょう。
カルトナージュで作った名刺入れ
★完成です!★
おつかれさまでした
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★アンケート結果
開催期間:
2012-04-21~2012-10-21
期間中に投票していただいた方々に厚く御礼申し上げます。
by Z=Grace
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by Ai Imada